収支といっても一方的な支出しかないのですが大公開です。
今回行った作業は多少のはんだ付け(基板からの部品取り外し&交換)もありますが、やってみれば誰でもできると思います。思いますが、安く浮かすことだけが目的でやると痛い目見ます。
1.本体のみ(電池交換含まず)
本体は今回タダだったので含んでいません。
それでこれだけかかってます(品名が黄色っぽいものが今回絶対必要だったもので、それ以外は予備とか壊して追加で買ったものとか。消費税は含んでたり含んでいなかったりしますので実際はもう少し金額かかってます)。
もうちょっと気合入れて秋葉原を物色すれば2000円程度は浮くかもしれませんが、怪しげなジャンクアイテム売ってる店がまばらになった今の秋葉原でそれだけの労力をかけるのはかなり大変で、物を見るより歩いている時間の方が長いくらいで非常に疲れます。
程度の良い中古品を手に入れてFDDも完動なら1万切りますし、更にIDEケーブルに細工のいらない普通の98(ただしIDE乗ってないと別)だとCFリーダー+CFで4000円(WindowsPC用リーダー含む)程度で済むでしょう。
ですが、自作PCに必要な工具程度しか無い人が「通電OKピポ音鳴ります」だけのジャンク本体を買ったら本体代以外に上記の価格分くらいが必要な額だと思っても間違いないでしょう。
作業自体はこれまでの記録を読んで頂ければお判りいただけると思いますが非常に簡単で、PC自作経験あります程度で十分ですが、今後も継続(もしくは何台か)してレストア作業をするつもりでもなければ、工具揃えてまでやる価値はあまりないのでは、と思います。
中古を買うなら最低でも1週間程度の動作保証はしてくれるものを選んだ方がコスト的にも良いでしょう。
工具も部材も揃ってるような人はこんなところ読んで参考にはならないので対象外です(笑)
2.電池交換
こちらも、既にはんだと熱収縮チューブをお持ちのような方なら電池代そのものの450円だけで済みますが、はんだごてすらお持ちで無い場合は上記の1566円に更に900円ほどのはんだごて代がかかりますから、完成品を買った方がはるかに安くあがります。
完成品を買う場合についてですが、作業編で書いたとおり、くれぐれも未結線の電池単品や新品ではないものを高く買わないようにしてください。
何度も繰り返しますが、電池単品は上記の450円ですし、メーカーロゴ入りのカバーのついた新品はまず出回らない品ですから詐欺まがいの物を掴まないように注意してください。
3.清掃・漂白
金かけすぎ(笑)
実際のところアクリルケースは漂白作業後は別の用途で使っていますしブラックライトも普通は不要なアイテムですので実質的には4000円くらいのものでしょう。
それなりの数請け負ってるような業者がされる場合はこの金額も複数個分で分割されますので1台あたりの費用も割安になるはずですが、問題は金額よりも時間。
とにかく時間を食いますしキーボードまで漂白するとその間作業そのものが捗りませんから、外観だけとは言え、漂白済み個体はそれなりに価値ある作業がなされていると言ってもいいでしょう。
もちろん黄ばんでいても動作には何の支障もないので許容できる場合はこの部分にかかる費用も時間もカットでOKです。
4.音源関連
本体搭載済みの音源で満足できる場合でしたらこの費用は不要です。
また、純正86音源ならば、今だとまだもう少し安い値段(13Kほど)で入手可能ですし、変なこだわりが無ければ素直にそちらを購入しましょう。
音源以外にかかった金額です。
音源の漂白は最初考えてなかったので不足、ドンキで買ったらイオンやコーナンより高かった(笑)
1から構築する場合でしたら上記に音源の費用がプラス、修理で使ったもの(コンデンサやはんだ吸い取り線、漂白部材一式など)がマイナスで、総額では3万くらいでしょうか。
5.総額
でで~ん。
実に9万近くかかってしまいました。
9万のうちの大半が漂白やら予備部材やら作業中の不注意で壊したアイテム代だったりしますので、単純に必要な分だけでしたら下から2段目の3万4千円弱です。
これでもアリスソフトのゲームだけを目的とするなら過剰で、最下段の1万8千円弱が必要経費です。恐らく「まともな」ジャンクならこのくらいの出費は最低でも必要でしょう。
FDDとHDDと内蔵電池は交換せずに済むならラッキーといった程度で、ジャンクを漁るならこれらはダメだと最初から思っていても良いかと思います。
HDDに至っては仮に動いても500MBちょっとではお話になりませんからどのみち交換対象でしょう。という訳で、HDDをCF化するために必要な部材一式(98側変換+CF+作業PC用リーダー)の4000円と、電池交換にかかる費用(所持品により450円~2500円)が最低限必要でしょう。
以下参考です。中古本体を買った場合、本体費用以外に必要とされる経費の目安です。
・交換・修理不要・・・0円
いわゆるメンテ済という奴です。ただし結構トラブルの噂もありますのでできれば1週間以上の初期補償くらいは欲しいところです。
・HDD・・・4000円
CF化した場合です。今使用しているPCとの連携を考えなければもう2000円下がります。
容量の95%以上を破棄することを厭わなければ余ってるIDEのHDDで代用できます。その場合は0円です。中古のHDDを買うのはあまりお勧めできません。
・内蔵電池・・・1000円
はんだと半田ごてを所持している場合です。無い場合は1500円~2000円で入手できます。
・FDD・・・7000円/1基
2ドライブ搭載なら1基動けばとりあえずなんとかなります。
ただ1基も動かないようだとDOSのインストールすらできません。
機種によりますが今でも新品のデッドストックが上の価格で流通しています。
・CD-ROM・・・5000円
Windows98搭載機だとDVD-ROMドライブもいけますが、Cxではダメでした。
デスクトップ用のドライブはなかなか入手困難です。
・マウス・・・1000円~3000円
個人的には無くてもいいかなとは思いますけど、たまに要バスマウスというゲームもあるようですし。今でも新品のデッドストックが出回りますが、プレミア価格になってます。
・キーボード・・・2000円~3000円
案外安く手に入ります。メカニカルで重い重量のものがお好みでしたらWindowsキーの無いタイプが良いと思います。
・漂白・・・148円~4000円
アクリル容器は往々にして高く、透明度の低いポリで我慢すれば時間はかかりますが安くあがります。子供向けの昆虫飼育用の水槽も安くて案外良さそうですが潰しが効きませんのでその辺りは自宅の置き場と相談してください。
・電源・マザーボード・・・1万円~4万円
この辺壊れてたらもう専門家に直してもらうかもう一台ジャンク買って来て直すしかないです。自力で直せるならコンデンサ代だけでしょうけど、液漏れして基板が腐敗してパターンむき出しになっているようだともうダメでしょうね。
98だとまだ残弾が沢山ありますのでPC-98GSのようなレアアイテムでもない限りはまだ中古PCの価格の範囲ですし、産廃処理場では言えば貰えるそうですから(本当はあげたらダメなんですけどね)、ダメならダメでまだどうにかなりますので色々チャレンジしてみて予算の限界が見えて来たら最後の予算でちゃんと動くの買うとかでも良いのではないでしょうか。
本当は更にCD-ROMの高速化も考えていたのですが、音楽再生マシンで高速CD-ROMのあの音はちょっと難がありますし、よくよく考えたらWindowsインストールする時くらいしか高速CD-ROMドライブの恩恵もありません(そもそもWindowsで運用することを考えてないですし)からこちらは良さそうなブツが手に入りそうになるまでは放置することにしました。
そんなこんなで色々手を加えたPC-9821Cx再生でしたが、結構なコストにちょっと驚きました。やってる最中はあまり何も考えていなかったのですが。
実はこの後、外観を変えてしまおうかと少し考えています。
その前にCFのステーを作りたいのですが、CFのステーを作る際にはフロントかリアのパネルに手をいれなくてはいけないのでどちらかを作るか、思い切って自作PC用ケースにねじこんでしまおうか色々検討中です。
今のところ作るのが簡単そうなリアパネルにしようかと思ってます。
CFはそこからいつでも取り出せるように。
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