
1.基本的な比較
手動計測であることや、環境依存も考えられるので数値は参考程度で見てください。

表記サイズ=カード表面に記載されているサイズ
実測サイズ=DD for Windowsで抽出したイメージのサイズ数
比率=カード表記のサイズ(1GB=1024MBで計算)との実測との比率
購入価格=2019年2月~3月での購入価格
読み込み:DD for Windowsで全量吸出しにおける経過時間(iOSアプリでの手動計測)
書き込み:DD for Windowsで全量書き出しにおける経過時間(同上)
リーダーはこれまでの記事に出ているUGReenのUSB3.0リーダーをUSB(3.0) HUBを介してPCのUSB3.0ポートに接続したものを使用しています。
速度については手動計測ですので多少の誤差はあります。
<寸評>
・GreenHouse2GB
容量単価が比較的安めでWriteはともかくReadは最速の部類で悪くないです。
それに対し、書き込みはかなり遅く、全量書き込みに5分もかかるので頻繁な書き換えにはあまり向いていません。
ただ、容量がそこそこあるのと4GB(下記)よりはかかる時間も容量分以上に短いので今メインで使っているのはコレです。
・Buffalo512MB
サイズが小さくあれこれ詰め込むにはやや物足りませんし速度そのものも遅い部類ですが、サイズが小さい故に少々遅くても全量R/Wを行うような実験を行う場合には実際にかかる時間が短いため結構重宝します。このくらいのサイズのCFは1枚有っても良いかと思います。
・Transcend4GB(133X)
Amazonではこれより小さい2GBの方が値段が高いという逆転現象。
1GBをイニシャルコストと考えた場合、3GB分が14円、GB単価で5円弱という圧倒的な容量単価を誇るのですがかなり遅いです。
〇〇専用と用途を限定して他PCからファイルの移動をあまり行わない場合でしたらこれで良いかと思いますが、頻繁に書き換えを伴う作業ではこの遅さはかなりネックです。
・Transcend1GB(133X)
容量単価がやや高めの部類ですがそこそこ速く、同じシリーズである上の4GBと同じ製品系列とは思えません(表は表記容量くらいしか違いが無いのですが、同一メーカー間で汎用的に使っている裏のラベルが実は違います)。
これの2GBを持っていれば常用していたと思います。
・Transcend1GB(220I)
いわゆる「産業用」と呼ばれるタイプのもので、Readはかなり遅いのですがWriteはこの中で唯一10MB/sを達成しておりかなり速い部類です。
また、ここにある中では唯一、データシートが公開されており、IDEとしての動作が保証されているのも心強いです。
挙動も安定しており、単純に性能・機能面ではお勧めなのですが問題は価格。
高級SSDなんかでもお馴染みのSLCであることもあり、容量単価が他の倍以上です。
適切な使用条件下では死ぬまでに使えなくなることはほぼ無いとも言えるほど高い耐久性を持つのですが、イメージまるごとフルのバックアップを他でとっておく今回の手法においてはそこまでの耐久性は必要なく、明らかにオーバースペックです。
また、入手性がさほど良くなく、安いショップではまず大抵は「お取り寄せ」となり手元に届くのに1週間はかかります(即納だとかなり高い)。
ですが、これじゃないと扱えなさそうなネタもありますし、高いと言っても数千円レベルですので「安いタイプが安すぎるだけ」とポジティブに考えれば悪い選択肢ではないでしょう。
2.OSインストール

流石Windows2000。ちょっとでも難があるとまともにインストールすらさせてくれません。×になっている4枚はどれも同じ場所で同じ内容のブルースクリーン吐いて落ちました。
WindowsNT4.0(Professional)からのアップグレードでも結果は同じでした。
ちなみにWindowsNT4.0ではどのCFもFAT・NTFS問わず問題ありませんでした(SP6まで特に影響なし)。
OSインストールついでにCD-ROMを外して跡地にCFを挿してみました。
Transecendの133Xが何故かダメ。MS-DOS以外ではまともにパーティション操作もできません。
MS-DOSだけで運用するのであれば特に製品に拘りはいらなさそうですが、Windows2000をどうしても導入したい場合は産業用の2GB以上のものにしたほうが良さそうです。
ちなみに1GBでもインストールまでは出来るのですが、サービスパックを置いておいて更にそこからインストールが出来るだけの余裕がなく、殆ど身動きとれません。
486(系統)のマシンにWindows2000を入れるのはネタとか酔狂の部類ですので、そのためだけにわざわざ高いCFを買うのはどうかと思いますよ。
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