これまでにも書きましたが、今の手持ちのモニタをX68000で使うと下が切れてしまします。
OS(768x512)もそうですが、ゲーム(出たなツインビー)でも下のゲージが殆ど表示されないほど切れてしまいます。
曲を垂れ流すだけでしたらこれでも大して問題はないのですが、それ以外は位置調整しないと入力中のコマンドが見えなかったり現在のカーソル位置が見えなかったりして不便通り越して作業になりません。
一応画面位置を変えることで見えるようになるのですが、1度X68000の電源を落とすとまた位置調整しないといけないので面倒過ぎです。
そこでモニタを新しく購入しようと思っているのですが、X68000で使っていたモニタは3種類。
最初はTV内蔵の15インチ。オレンジ色のスイッチのアレで、耳の付いていないタイプのものでした。
次は14インチで、こいつは水平24KHzが映らないというX68000専用のものでした。
あと98専用(24KHzしか映らない)14インチとか、UXGAもいける三菱のRD19NFとかもありましたが前者は機能面で、後者は入手時期の差でX68000では使っていませんでした。
よって当時をしのぶなら14インチか15インチサイズなのですが、ワイドモニタでそのインチ数をそのまま当てはめるととんでもなく小さな表示になってしまいます。
ご存知でない方に説明すると、このインチ数は画面の対角線の長さなので、ワイドになればなるほど大きくなりやすい数値なのです。
では表示サイズそのものがあまり変わらないようにするにはどこの大きさを見れば良いか。
ずばり、ドットピッチです。
ドットの大きさが4:3のモニタと同じものを選べば、どれだけワイドになろうとも古いパソコンでの表示は同一になります。
ただ、ドットピッチでの比較はそこから更に何百倍もの掛け算をしないと表示領域全体での差がどのくらいかが分かりづらいので、画面実寸での表記にしました。
古いPCでワイドモニタを使う場合、画面の左右は常に余しますが縦はだいたいほぼきっちり全体で表示されますので、画面の縦サイズの寸法だけで実際の表示サイズが測れるというものです。

太字は実際過去に使ったことのあるCRTのサイズ(及び同等の縦サイズ)です。
X68000で19インチは使ったことないのですが、使ってみたかったということで。
残念ながら当時とくらべるとだいぶ色々衰えてきましたので、できるだけ大きな画面でかつ、少し離れたところから見たいところですので、4:3モニタの19インチ相当以上のものから選ぶことにしました。

太字は「X68000の画面を表示させるのに使いたい解像度」ですが、他の解像度でも2倍3倍して最も非表示領域の少ない解像度が使えれば良いのであまり気にしないでください。
また、現在使っているモニタでも特に不満のないPC-9821Cxですが、新モニタを買うからには対応可能な製品かつ、もっとも収まりの良いものを選びたいものです。
PC-98の場合ドットがほぼ正方形ですので、16:10のモニタだとフル画面でぴったりドットバイドット(もしくはその整数倍)で収まりますし、現行のモニタではどれ選んでも縦横どちらもぴったり収まらないX68000は捨ててPC-98基準で選ぶことにしました。
PC-9821Cxの場合、内蔵のグラフィックアクセラレータ経由で表示してくれれば31KHzで表示でき、Windowsを使う場合は何ら問題ないのですが、残念なことにDOSでは対応するアプリケーションが直接ドライブしない限りは24KHz以外選べず、16:10で24KHzが映る現行品モニタは殆どありません。世間で知られる31KHzモード起動は残念ながらできません。
それでもWUXGA(1920*1200)のモニタについてはio-data(旧三菱のモニタ事業を吸収している)から正式にPC-98対応を謳った製品が出ておりますので候補の1つに入れておきます。
出来れば古いパソコン以外でも使いたいので更に高解像度のWQXGA(2560*1600)のモニタを狙いたいのですが、探し方が甘いのか、今のところ27インチで24KHzが使えるWQXGAモニタは見つかっておりません。
・・・っと。X68000での表示がアレなのにPC-98基準でモニタ選んでて大丈夫なのか?という疑念が湧いてきたころかと思います。
はい、X68000ではダイレクトにモニタと繋ぐことは半ば諦めております。
というのも、モニタにプリセットされた解像度の範囲では間違いなく収まるはずなのに、モニタ側で正常に認識できるモニタが以前に書いた古いモニタか小さすぎるモニタのどちらかしかないようなのです(業務用(AC用)を除く)。
更に15KHz対応まで含めるとほぼ絶望的。
ちなみに15KHzについては、VESAマウントしたいので結局は選択範囲外なのですが、PC用モニタに絞らなければ実は「テレビ」が意外といけそうだということが判りました。
特に気になったのがPanasonicのプラズマTV(ただしエコポイント制度の前の製品なのでかなり古く焼き付きが心配ではある)。画面サイズが37V~42Vとパソコンで使うには大きすぎるのが難点ですが、これがなんとアナログRGB(ミニD-Sub15pin)入力が15KHz対応なんですね。
メルカリなんかの出品みるとたまに「タダ」みたいですし、部屋の広さに余裕のある方にはぜひ試してもらいたいところです。
焼き付いてさえいなければ今時の液晶よりもずっと引き締まった画像となりますし、自分も部屋の広さに余裕があればチャレンジしてみたかったところです。
で、部屋には実は55インチのプラズマTVが鎮座しております。同じくPanasonicのプラズマで最終世代となる製品で、ひょっとしたらこいつもいけるかも?と思いましたが残念なことにD-Sub15pin端子が省かれておりました。
姉夫婦にあげた42Vのプラズマにはついてるので、帰省ついでに試そうかとも思いましたが残念ながらそちらは31KHz~でした。
怪しげなダウンスキャンケーブルやダウンスキャンコンバータならあるのでビデオ端子経由でなら映せそうですが、ちょっと使ってすぐ触らなくなった記憶があるくらいゴミな画質なんでそれを使うのはやめておきます。
だいぶ話がそれました。X68000を映す方法ですが、アップスキャンコンバータを噛ますことに決めました。
信頼と実績の電波新聞社(マイコンソフト)謹製のXRGB-4もしくはADTECHNO USC-007のいずれか。
前者は動画サイトでも使用しているのをよく見ることから細かいところを見ずとも使えると判る反面、新品の実売価格が5万弱と結構なお値段です。
一方のUSC-007は3万弱とXRGB-4の中古価格並みです。
USC-007はマニュアル制御でアンダースキャン/オーバースキャン機能が備わっていることから他の格安アップスキャンコンバータと違って「普通だったら画面の外」にいるはずの画面も表示させられそうですが、Google検索したところ、古いPCでの使用例が全くありません。
自分は割と無駄遣いしやすい性質なのでついついダメでも安いからいいやと買ってしまいがちなのですが、それは数千円レベルの話であり、3万近くするものについては「失敗しても他で使えるか?」ということも考え始めます。
アップスキャンコンバータについては他の用途での流用が全くできないこともあり、それなら失敗しないXRGB-4という手が最善手なような気がします。
とはいえ、無駄にチャレンジング精神があるので、USC-007にしてみようかという野心も芽生え始めており、とりあえず今の方針はUSC-007で、失敗だったらXRGB-4の中古狙いで検討しています。
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