中身も外観も色々ボロいことがわかり、ちゃんと計画立ててやらないとダメそうです。
そこで大雑把なフローと手順をまとめることにしました。
ざっくりこんな感じです。
凡例:背景紺=工具必要、背景緑=薬品・薬剤を使用、背景ライトグリーン=98本体以外を使用、背景紫=98本体だけで行う作業
単に動かすだけなら線のすぐ下のルートだけで良いのですが、キーボードがとにかく汚いこと、本体もフロントパネルはともかく天板がモニタスタンドの跡がくっきり出るほど黄変しており、この際可能な限りピッカピカにしてやることにしました。
1.バラす
文字通りバラします。とはいえドライブ類以外問題なさそうなのでフロントパネルと天板、骨格がわりにもなっているFDDやCD-ROMドライブのステーだけ取り外し、電源や拡張バス(Cバス)はそのままです。
ネジ類は点数こそ多いのですが記憶でどうにかなるレベルです。ちょっと特別な奴だけ露骨に形状が違います。
若干の質の違いを無視すれば以下のとおり(各パーツ固有部(ドライブ、電源)を除く)。
(1)10円玉で開けられるネジ頭の3mm
(2)10円玉で開けられるネジ頭の2.5mm
(3)フランジ付きプラス3mm
(4)フランジなしワッシャー付き3mm 2本のみ
(5)木ネジ(サイズ測ってないけど多分3mm) 1本のみ
(6)Cバス用(指先だけで開閉できる)
(7)リアパネル用ネジ
(8)キーボード、マウスコネクタ用ネジ
(9)その他(外していないので詳細不明)
(1)天板やメモリ増設ボード、追加FDDステーで使われています。
(2)FDDを増設した場合のフロントパネルのFDD部分のカバーで使われています。
この2つと(6)はユーザ含む非保守員でもすぐに扱えるようにしたのでしょうね。
(3)これは材質の違いで実は2種類あるのですが、違う部分は底板とドライブステーを固定する2箇所だけで、他は一緒です(多分)。見た目がちょっと違うだけでサイズは全く同じなので混同しても問題は多分ありません。大部分がこのネジです。
家電量販店で買えるレベルの入手性が非常に高いネジですので、ちょっとサビてたり歪んでいたりやりすぎてネジ山潰しちゃった時は迷わず新しいのを買いましょう。
(4)増設CPU(オーバードライブプロセッサ)用ネジ。
(5)一本だけ明らかに異質なネジ
(6)見ればわかるので詳細割愛
(7)(8)は外すときはほぼ同時だと思われます。本数も2種類で5本ですので間違わないでしょう。
どこにどのネジが使われていたかを正確にメモしていなくても、どういう意図でこのネジが使われていたかを考えれば大体想像つくので、私のようないい加減な人間でも紛失さえしなければ元通りに組み戻せます。
今時の自作PCでは考えられない程ネジの点数が多いのですが、親切さでは勝に劣らずといったところでしょうか。
リアパネルも結構簡単に外れるのですが、この時は外して洗うことは考えてなかったのでパスしました。
2.内部を清掃
ここでは清掃しつつコンデンサの不良が出ていないかを確認します。
ほこりは掃除機を当てつつエアダスターでざっくり。とりあえず露出している主基板を綿棒と無水エタノールで軽く拭います。各チップの足周りは特に慎重に、足の流れに沿ってゆっくりやります。ここで綿棒が茶色(もしくは黄色)っぽくなっていないかも確認。なっていたらコンデンサが液漏れしてた可能性が高いのですが、運よくそういうのはありませんでした。
FDDのフタを開けると埃まみれでした。まともにFDを読めなかったのはこのせいかもしれません。こちらもエアダスターで「後ろから前へ」噴き出します。
抜けきってない残りは乾いた(もしくは無水エタノールつき)綿棒で絡めとるように吸着させて表に出します。
最後最後にFDDのヘッダ部も無水エタノールで軽く拭います。
注意:FDDはバラし過ぎないように。ヘッダがずれると修復不能になります。
ここで一旦、ドライブ類はステーごと元通りに据え付け直しました。
3.外部を清掃
普段から拭き掃除をしていれば必要ないのですが、この98はそうじゃないのでがっつり洗うため一緒にお風呂に入ります。マシンに女の子の名前を付けておけば大興奮間違いなしです。
まずは自分をボディソープで洗い、しっかりすすぎましょう。ですが98はボディソープで洗ってもいい匂いがするだけで意味がありません。
普通のマジックリン(バスじゃない奴)を全体に塗り拡げ、スポンジで軽く磨きます。
そしてざっくり濯いだ後、たっぷり水を含んだ激落ちくん(使い捨てタイプ)で全体を軽く磨き、汚れが傷にしみ込んだ箇所だけちょっと強めに何度かこすりましょう。
爪でこすってもとれないような黒いひっかき傷程度ならこれでとれます。
ロゴや文字は激落ちくんでこすったくらいじゃ薄くもなりませんので気にすることはありません(やり過ぎれば別)。
これでもまだ汚れや傷が目立つようでしたら別に「補修作業」が必要になるので、ここは一旦諦めましょう。
たったこれだけで2日かけるとはなかなか悠長ですが、2日あわせて数時間しか作業時間がとれなかったのとHDDが無くて何もできないのでこんなものです。
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