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いよいよ蓋を閉じ・・・

こんなタイトルの書き方からして閉じられなかったというのがよくわかりますね。


ただ「ちゃんとHDDの中身だけでもきっちりしておけば」閉じられる状態にしました。

まぁHDDマウンタを無いなりにどうにかしただけなんですけどね。


1.HDD内蔵ステイ(マウンタ)の作成

とりあえず材料です。

このXVI、ゴム足が無くなっていたのでそれも買ってきました(実は少し大きい)。

また、ロゴもかすれているので直したいのですが、模型用の金塗料はちょっと思っていた色を出せそうにないので極薄の金属プレートを切って貼り付ける方向で検討してます。

(これについてはまた今度)


HDDを内蔵するには、

(1)変換番長を何等かの板に固定する

(2)上で固定した板をX68000 XVIのHDD内蔵ステイをとりつける穴に固定する

の2工程が必要です。

実のところ塩ビのような素材で(1)(2)兼用の板を作成できるのですが、なんとなく金属製にこだわりたかったので穴あき鉄板と金具を使うことにしました。


が、やはりというかなんというか、穴あき鉄板の穴と変換番長のネジ穴は全く位置が違い、ネジ穴位置調整に間に「ネジ穴をあけやすい素材の板」が必要になってしまいました。

そこでたまたま家にあったアクリル板を加工して、ネジ穴位置調整用の板を作成しました。


とりあえず即座に出来上がったのはこちら。


まぁまぁいい感じじゃないッスかね~。

とりあえず本体に付けてみましょう。


あかんがな。はみ出とるがな。

たい焼きやたこ焼き、焼き肉に至るまではみ出すのが流行った時期もありましたがX68000に内蔵させるドライブではみ出ている方が良いというのは聞いたことがありません。

鉄板側のスペーサーが長すぎるのが原因ですので少し削・・・るような道具は無いのでまたコーナンに・・・行くのもダルいのでとりあえず有る物でなんとかします。

ナットとワッシャーによる簡易スペーサー。

アクリルの透明度が高くて分かりづらいのですが、ワッシャーとナットはアクリル板の裏側についてます。

ついでにHDDのLED用ピンも基板裏側にしてスッキリ感を出しました。

電源も裏側&後ろ向きにしたかったところですが、コネクタを持っていないのでこちらは諦めました。

そういえば変換名人の黒い基板の奴も電源はこの位置でこの向きでした。

基板に直挿しさせるにはこの位置と向きが良いのでしょうが、ステイに取り付ける場合はこの向きはちょっと良くないと思いますので、いずれ改善していただきたいものです。


それでは再度取り付けです。なお、本体側に付けるネジは「3.5mmトラスタッピング」です。変換番長側は3mm~3.5mmの手持ちのスペーサーに合う小ネジとなります。


汎用品の穴位置任せなので斜め向いてるのはご容赦を。

これでも案外ガチャガチャ動きません。

SCSIケーブルだけ注意すればフタを閉じる際に何かにひっかかる心配すらありません。


ここで突如真面目な話をすると、このような電化製品に内蔵(というより基板やチップ等の通電される物質)の近くに取り付ける素材でアクリルははっきり言ってお勧めしません。いや、もっと言えばやめましょう。

絶縁性は問題ないので何も起きていない間は機能面に全く影響を及ぼさないのですが、アクリルは「燃えやすい」性質を持っており、なんらかの故障で内部から火花が出るような事態が発生した際、良くて内部の延焼、最悪火災の原因となります。

難燃性のアクリルもありますが、ホームセンターやDIYショップですぐ手に入るものは例外なく可燃性です。

外装品に使う場合でもまともな製品は間に何等かの難燃性・自己消化性の物質を挟んでいます。

今は応急措置的にアクリル板を使っていますが、近日中にアルミ化の予定です。

 
2.実機使用ディスクイメージの作成

さて、これでようやくクローズドボディの完成だぜ!と思ったのも束の間。

本体で動かすためのHDDイメージを作っていませんでした。


今の時代、FDからのインストールやデータ授受とか面倒かつ遅すぎてやってられませんし、そもそも大丈夫そうなシステムディスクも手持ちでは3.5インチ版しかありません。

(システム転送だけできるレベルのものなら本体におまけでついてきましたが)。


なので98の時同様、エミュレータで先に環境を作っておきます。

98(IDE)と違うのは、CFに書き込むディスクイメージファイルそのものには殆ど何の加工も特殊なツールもいらないことです。せいぜいファイル名を書き換えるくらいですので楽ちんです。エミュを終了させたら即CFにコピー(+リネーム)でOK。

98の時はディスクイメージをCFから完全抽出→エミュ用ヘッダの付加でエミュへ、エミュ用ヘッダの除去→CFにイメージまるごとリストアして実機へ、というやり方で、エミュとの同期を考えなければこれはこれでフルバックアップとリストアがクリック1つで出来るので楽は楽なのですが、毎度CFの中身全量書き換えするのであまり大きなサイズのCFだと結構時間がかかるのと、なにしろ毎度全量というあたりがなんとも美しくありません。

なおフラッシュメモリの寿命に与える影響自体は大した事ないです。毎日やってる訳じゃないので(1日1回やってても1年で約1%の劣化ですので)。


また、98と決定的に違うのは、98は機種そのものの数が非常に多く、また増設可能なパーツ類も多彩なこともあって、エミュで何もかも実装されている訳はなく、手持ちの実機に「より近い」構成を選びながらも違いを認識してセットアップする必要がありましたが、X68kの場合は機種数がかなり少なく、追加パーツの種類も少ないことから、よほど特殊なパーツ(V70ボードとか)を取り付けていない限りはエミュ上でも実機と同じ実装レベルを再現でき、エミュでセットアップした環境はエミュ(仮想環境)からホストの物理ドライブをアクセスする「WinDrv.sys」を読み出す部分だけカットすれば後は本当になにもする必要がありません。

※RaSCSI利用環境では、その「WinDrv.sys」も使えるらしい。なんとも恐ろしい時代に。


PC-9821Cxを復旧させた時とテーマは変わりません。

現在でも「こいつでしかできない」仕事をさせるためのセットアップをします。


X68000においても今でも使えるネタとして筆頭に挙げられるのはやはり音源でしょう。

PC-98x1と異なり、無償公開されている市販のプロダクト(ゲーム)は極端に少ないことや、ゲームコンソール(家庭用ゲーム機)やWindowsPC(Steam)で過去作の復刻がブームになっていることもあり、ゲーム機としての復旧はするにはしますがあくまでおまけ程度にとどめておきます(そもそも32bitマシンを除けば環境差異が互換性を損なうシーンがほとんどないので本体が正常に動きさえすれば勝手にゲーム機として復旧されますし)。


という訳でMDX、Z-Music等のデータが正しく再生される環境を作ります。


(1)カラのSCSIディスクイメージを作る

拡張子hdsのファイルを作れれば良いので、変換番長公式ツールもしくはXM6G等でサクっと作ってしまいましょう。

サイズはとりあえず1000MB(1GB未満)で1つ、あとは手持ちのCFのサイズと相談してテキトーに。


(2)領域作成・フォーマット・システム転送

FDの読み込みは耐久性やディスクそのものの欠陥の懸念もあり、出来ることは全部エミュレータでやります。

XM6Gを実行し、SCSIに(1)で作ったディスクイメージをマウント、公開されているSX-Window3.1のFDイメージを挿入しリセットします。

しばらくするとSX-Windowが立ち上がりますので、最初から開いている「A:¥」ウィンドゥの下の方にある「HDフォーマット.X」を実行し、あとは画面に出ている内容や指示に従って領域確保、フォーマット、システム転送を行い、終了後は再起動します。

再起動後はSX-WindowのFD(公開されているのは5枚)の中身を全部HDDの直下にコピーします。

コピー後、すぐにCONFIG.SYSを書き換えますが、とりあえずは「B:¥」が書かれている部分(1か所だけ)を「A:¥」に書き換えて一旦XM6Gを終了させてください。


(3)CONFIG.SYSの書き換え

(2)で作ったディスクイメージは「SX-Window」の起動ドライブとなるのでこれはとりあえずそのままにしておき、ディスクイメージファイルごと別名でコピーし、コピーされたディスクイメージに対して色々セットアップします。

コピーされたイメージ側ではSX-Windowは使いませんので関連行は全部削除します。

また、PCMやOPM関連のドライバもMXDRVやZ-MUSIC等を再生するデータに合わせて都度常駐させますのでこちらもCONFIG.SYSからは消します。

そして・・・。

X68000(Human68K)では通常、MS-DOS同様8.3形式の取り扱いとなるのですが、「TwentyOne」というアプリケーションを用いることでOSレベルでより長いファイル名を取り扱うことが可能になります。ファイル名(ディレクトリ名)で18文字(拡張子も含めて21文字)まで扱えます。

余程特殊なファイル操作を行うアプリケーションを除けば、どのアプリケーションでも特に支障なく長いファイル名を受け付けてくれます。

※正確にはファイルシステム上では元から長い名前を格納できるようになっているが、他との互換性も考慮してOSでフタがされているような状態となっているのを開放しているようなものです。

MS-DOS(FAT16)も実は長いファイル名を格納できるのですが、これを一般のユーザが使えるようになったのは比較的最近(と言っても約20年前ですが)で、ある意味PC-98よりも古くからWindowsとの親和性が高かったとも言えます(もっともPC-98はWindowsそのものが動くので正しくは純DOS環境のPC-98に限られるのですが)。

余談ですが、今時のWindowsPCで作成した領域をFAT32でフォーマットしたものを読むことができるアプリケーションも前世紀からあり、インターネットで落としてきたHな画像をX68000で表示させるとかそういうこともしてた記憶が・・・。


TwentyOneに限らず他にも現在のPCと協調する上で便利なアプリケーションが色々ありますので、目的に応じて入手してみてください。

割と安く手に入る電脳倶楽部の中古をオークションやフリマサイト等で買うのもありだと思います。

特に狙いが無ければ入手する電脳倶楽部は総集編的なCD-ROM媒体のものが良いかと思います。私も当時普通に使っていた頃のすご電を持ってます。


(4)音源ドライバ/プレイヤの導入

今回はMXDRV、MADRV、Z-Music(v2)、RC-System、PCM8およびプレイヤとしてMMDISPを導入しました。

Z-Music ver3.0は凄いのですが、対応している曲データを全く持っていないので今回は見送りました(いずれ作る段になれば使う予定です)。

まーきゅりーゆにっとのようなレアアイテムを持っていない限りは機種がなんであれ内蔵音源の構成に全く差がないのでPC-98におけるFMPの導入よりは遥かに簡単に導入できます。

メモリやCPU差を生かすためのオプションスイッチの設定はした方が良いのですが、せいぜいその程度ですので、本体が故障でもしていない限りは鳴らないとか鳴り方がおかしいといったことはまずありません。

また、MMDISPはビジュアル面に気を取られがちですが、プレイヤとしても良くできており、ディレクトリ内の曲を順繰り/ランダムに再生する程度なら起動してからいくつかキー入力するだけで出来てしまいますので、実機でコーディングしながら音鳴らしたいという欲望でも無ければこれ1つで十分です。

プレイリスト書いて読ませるなんて面倒なことしなくてもいいのが今風で素敵です。

(もっとも、セレクタの操作が今風の流儀と異なるのでついつい変なキー押してしまうのだけは注意が必要です)。

98と違ってあまりに簡単なので本当に書くことがありません。


(5)データのコピー

今でも入手できるかどうかは不明ですが探せばあります。

X68k系の曲データが大量に詰まったアーカイブ。

とりあえずなんとか入手できたと仮定して話をすすめると、そのアーカイブは現在のWindowsで取り扱いやすいように整理されており、当たり前のように長いディレクトリ名(ファイル名は実機流通時のものそのままなので大抵は短い)が使用されています。

当初はFAT32のディスクイメージを作成してそこにぶち込んでX68k上で読みださせる方向で検討していましたが、変換番長で「レトロじゃないPC向けのディスクイメージ」が読めるかどうかが不明でしたので、XM6Gの「WinDrv」で定義したディレクトリ(Windows上での話なのでフォルダと言った方が多分正しい)に曲データの詰まったディレクトリを格納します。

曲データのディレクトリやファイルについてはとりあえずぱっと見で分かる範囲で簡単に整理します。

比較的最近のWindowsでしたらディレクトリの統合は簡単ですので、例えば「TAITO」と「タイトー」の2つのディレクトリを「TAITO」に統一したい場合、「タイトー」の方を「TAITO」にリネームするだけで統合され、その際、中に同一名のディレクトリがあればそれも統合、更に統合後に同一名のファイルがある場合は統合する側(この場合では元「タイトー」)のファイル名を自動的に書き換えます。

結構重複があるのですが、今の時代、ディスク容量面は昔ほどシビアじゃないので自動連続再生で同じ曲が続けて2回鳴るのが鬱陶しいと思わなければ放置しといても良いと思います。

1GBで足りなかったらCFに収まる範囲でしたら容量足せますし、それでも足りなければ1000円ちょい出せば倍に増やせますし。


で、一通りディレクトリの整理・統合が終わったらFlexibleRenamerのような高機能リネーム/ファイル操作ツールで「ディレクトリ名の間のスペース」「あまりに長すぎるディレクトリ名」を適切な長さ・名前に一括変換してやります。


その後、実機で使うディスクイメージにコピーしてやる訳ですが、DiskExplorerの機能をナメていました。

PC-98で使うイメージ(実機用、エミュ用)はファイルシステムがなんであれ、8.3しか使えません。従って今時のネットで拾ってくるようなアーカイブを展開したものをそのまま書き込もうとすると頻繁に「ダブり扱い」が発生し、DiskExplorerが重複エラーを吐きます。そしてそれを修正して書き込むと今度はDiskExplorer自身がエラーとなり異常終了します。

イメージ内の対象となるディレクトリを親ごと削除しても一緒なので、ディレクトリ重複エラーが出たら「(A)修正→(B)イメージ内のエラーディレクトリを親ごと削除→(C)DiskExplorerを終了させる→(D)DiskExplorerを3ステップくらい操作して起動→(E)再度追記」という操作を繰り返す必要があります(しかもこれが一番操作の手数が少ない)。

この思い出があるので、DiskExplorerを使わずエミュの実機ドライブから「COPYALL」コマンドでイメージ内にコピーする手段を使いました。

が、途中でアドレスエラーを吐き、どういう訳か書き込み対象じゃないディスクイメージ内のファイルを壊してしまいました(恐らくSX-WinからCOMMAND.X起動してやったのがダメっぽい)。

それを修正するのにディスクイメージをDiskExplorerで開いたのですが、ちょっと気になってディレクトリを1個新規作成し、リネームで「12345678901234567890」と入れてやったら2こ目の8までディレクトリ名で残っていたのです。

つまり、DiskExplorerは特定のディスクイメージに対してはそれに見合った挙動をちゃんと別で用意していたのです。

これは軽くショックでした。なにせDiskExplorerは8.3固定だという認識だったからです。

そうじゃないと分かったら後は楽です。

ディスクイメージに対し、エミュレータを介さずにDiskExplorerで直接書き込んでやりました。

あっさりエラーも無く終了。


(6)ディスクイメージをCFにコピー

とりあえずはSX-Winが起動しない曲再生用のディスクを「SCSI_1GB_Human302_[SCSI0].hds」に、SX-Winが起動するディスクを「SCSI_1GB_SXWIN31_[SCSI1].hds」にリネームしてCFにコピーしました。


3.いざ実機へ

エフェクタ通しているとはいえ、X68000ってこんなに音良かったっけ?と不思議に思うほど良い音が鳴りました。もっとも最近MDXはPC-98かWindows上のプレイヤで聞いていたのと、過去に実機で聞いていた頃はもっと悪い環境だったので比較としては問題ありなのですが、それにしてもこんなに張りのある音だっけか?と。

PC-98でPCM86使って86音源やWSSのPCMを鳴らしている時よりも粗が目立たない感じで鳴ってます。

記憶ではスネアの音なんかもっとこういかにもビットレートが低いですよ的ななんか抜けてて妙にノイジーな音だったのですが。

まぁでも思い出よりも良い音なので内蔵音源に関してはOKなのですが、新たな問題が発覚してしまいました。


4.モニタどうすんの?

このモニタ、横のサイズ設定はできるのですが縦ができません。

ただ出来たところで縦方向が切れるのは避けられそうにありません。

また、アスペクト比を維持する入力モードだと異様に縦長になります。

実は動かす前から不安があって色々実績あるモニタを探しており、できれば98でも兼用できる1920*1200(or2560*1600)の27インチでX68kの解像度にも対応できるものがベストなのですが。

ただX68kについては横長じゃない4:3のモニタの方が適していそうですし、98とはモニタを分ける方向でも検討はしていますが、今のところ見つかったのが三菱の古い15インチか、センチュリーの8インチしかなく、ちょっと困っています。

幸い勤務先の会社で消耗品扱いの液晶モニタの余剰が何枚か出そうなのでそちらも試そうとは思っていますがあまり期待できません。

98の方は24KHzうつる縦400の倍数解像度のモニタさえ見つかればそれで良い(IOデータ1択ぽいですが)のでカタログだけ眺めていれば当たりがつくのですが、X68kの場合、周波数自体は問題ないものの、解像度が対応できているかがどうも映してみないと分からないっぽいのが難点です。

XPC-4(アップスキャンコンバータ)という奥の手も考え時かもしれませんが、まだ不足するデバイスが残っているだけに手痛い出費となりそうです。

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